車につけてもらった温かい思い出

去年、彼に「エンジンスターター」をつけてもらいました。通勤時の寒い乗車を気遣ってのプレゼントでした。私は車関係に疎すぎて、車種さえよく知らないので、こんなものがあることすら知らないでいました。
そのスターターなるものが、離れた場所にいてもエンジンをかけてくれるところまでは分かったけれど、どう役にたつのかをまるでわかっていませんでした。
当時は
「え。別にその時にスタートさせたらいいじゃん」と思っていた私が、今は便利に使いこなしています。エンジンをかけておくことで便利なのは、前回乗車の際にかけていた冷房や暖房の最終的な温度が、そのまま起動することです。勿論、「最終的な」温度を気にしておく必要があるけど、チェック機能もついているので確認もできます。
寒い今の時期は本当に助かっています。何しろ車に乗る時はもう、車内が温まっているのですから。そして通常の作動よりいいのは、ロックがかかっている状態でエンジンがかけられる、という点です。家の前に駐車場がある人なら見張っていることができても、私のように離れた場所に駐車場がある人だと、無防備すぎてできません。
「15分経過したら止まってしまうけど、またつければいいからね」そんな説明を丁寧にしてくれる頼もしい横顔を見つめ、感謝しながらも金額を心配してしまいました。
けれど、彼は
「全然、大したことじゃないよ」と、クールに振る舞っていました。こんなことをしてくれた人に人生で初めて出会い、忘れられない思い出となりました。
車関連はこんないい思い出ばかりじゃないけれど、一生忘れられない、数少ない思い出です。